iPhone版SugarCape

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先日行われたMake: Tokyo Meeting 04にて、iPhone版SugarCapeの展示を行いました。今回展示したものはプロトタイプですが、今後正式バージョンをAppStore上でリリースする予定です。

開発の経緯

8月末にスタートさせたSugarCape開発ですが、実はプロジェクトの本来の目的がこのiPhone用ボーカルソフトウェアの開発でした。後述しますが、iPhone版SugarCapeには一台だけで演奏するモードとネットワークを使って二台(二人)で演奏するモードがあります。歌唱合成に加えてこれらの部分も開発するとなると、一度に作り上げることは難しそうだったので、歌唱合成を最初に作り、そのプロトタイプをMac上で動くソフトウェアの形でリリースしたものが、Mac版SugarCapeとなります。

Mac版SugarCapeを最初にリリースしてから、予想以上の反響をいただき、同時に様々な形で色々な方からご協力をいただき歌唱合成の部分の基礎的な部分が実装できたため、先月からネットワークやUI部分の実装を開始しました。そして、今回アプリ実現のメドがたったため、Make: Tokyo Meeting 04にてプロトタイプを展示させていただく形となりました。

iPhone版の開発を公にしていなかった理由は、「作ろうって言っておいて実現できなかったらかっこわるい」ことと、突然の展開で少しでも驚いてくれたらうれしいなと思ったからです。

位置づけ

iPhone版SugarCapeは、Mac版とは方向性が少し異なり、リアルタイムに演奏する楽器としての色が強くなります。

狙っていること

iPhone版SugarCapeの狙いは二つあります。

まずは、極められる楽器であること。近年の電子楽器の多くは、ユーザへの補助機能が充実していて、初めて扱う人でも簡単に音楽を演奏できるようになっているものが多いです。勿論それはすばらしいことだと思いますが、高校時代からギターヒーローを目指してギターを練習してきた自分にとっては、「上達することで楽しくなる」ような楽器があってもいいと思っています。ただし、ただユーザ補助機能を取り外すだけでは進化の方向としては、多分不健全です。

もう一つは、使っていてニコニコできるような楽器であること。iPhoneの楽器の良さは、手軽に周りの人と音楽を楽しめるとこにあると思っています。逆に、音楽的に最高の音やインターフェイスを必要とするなら、iPhone以外に沢山の選択肢があるでしょう。なので、iPhone用の楽器である以上は楽しめること、ニコニコできるような楽器にしたいと考えています。

そこで、今回は「息をあわせる」ことでウマい演奏ができていくようなデザインを目指しています。iPhone版SugarCapeには「一人モード」と「二人モード」の二つのモードがあります。メインはこの「二人モード」で、MTM04にきていただいた方には既に試していただきましたが、二人で息をあわせながら歌を歌っていくモードです。息があえばあうほど、歌らしくなっていく、その過程を楽しんでもらいたいと思っています。

二人プレイ

リアルタイムな「楽器」としてのボーカルソフトウェアを実現するために、色々なインターフェイスを実験してみました。現時点では、二種類の演奏方法を用意しています。一つは一台で一人だけで歌詞とメロディをコントロールするモード、もう一つは二台のiPhone / iPod touchをBlueToothで接続し、一人が歌詞/一人がメロディという形で役割分担して協力しながら歌わせていくモードです。前述の通り、メインはこの二人プレイモードです。

詳細については、そのうち動画でも作ります。

その他の機能

シーケンサー機能については、現時点では実装していません。演奏内容を録音する程度の機能はつけるかもしれませんが、本格的に曲を作ろうと思うと、やはり画面のサイズや処理能力の関係からあえてiPhone上で行うメリットは少ないと考えているためです。そういう用途については、Mac版を使っていただくのがいいのかなと考えています。

値段とか

無料で配布するか有料で配布するかについては、正直なところ悩ましい問題です。現時点では無料版/有料版の両方を配布するつもりで考えています。

無料版をリリースする理由としては、最初に音源を提供していただいたhirosenukoさんをはじめ、色々な方にご協力いただいてここまで開発を進めてくることができたこと、そしてなにより正直このアプリは自分としてはとても面白いと思っているので一人でも多くの人に使ってもらいたい、面白いと言ってもらいたいというのが正直なところです。

一方で、将来のことを考えるとなにも考えずとりあえず無料にしてしまう、というのはかっこつけすぎかなとも考えています。「作るのが面白いから」という理由だけでコストのことを考えずに続けて行くと、おそらくどこかで行き詰まってしまうと思うし、それによって開発を中止してしまうような状態になってしまったら、誰にとってもメリットがない状態になってしまうでしょう。

勿論、例えばオープンソースにしたり他の人に開発を引き継いでいけば、ソフトが発展し続けて行く可能性もあります。が、僕自身は自分の手でソフトを開発し、反応をもらいながら発展させていく、というような形を理想と考えているので、それを実現するためには無料版と有料版、両方出すのが一番かなと考えています。儲けることが一番の目的ではないので(儲かったらうれしいけど。儲かったら、春からは一人暮らしを始めようと思います。実家が嫌いな訳ではありません、生きていくための術を身につけるためです。掃除、洗濯、料理…これらを身につけないうちは一人前の大人とは言えません。掃除と洗濯に関しては、なんとかなりそうな気がしています。問題は料理です。先日は一人でハンバーグを作ってみました。いざ食べようと思ったらケチャップがみつかりません。家中探してみたら、冷蔵庫の奥からケチャップらしきものが見つかりました。味を確かめてみると、なんだか辛い。ケチャップとはこんなに辛い調味料であっただろうか。よく考えてみたら、ケチャップってあんまり単体でなめたことがない。だからもしかしたら単体でなめると意外とこんな味だったかも。そう考え始めると、これはやっぱりケチャップかも。というわけで、ハンバーグにその調味料をかけて食べてみたのですが、辛くてあんまりおいしくなかったです。後でしったらコチュジャンっていう調味料で、ケチャップとは別らしいです。みなさんも十分に注意してください!ちなみに、コロッケにはケチャップではなくソースをかけます。)、無料版は有料版の宣伝用、無料版じゃ全然使い道にならない、というようなことにはならないようにするつもりです。

もっといいものにしていくために投資したい、と思って買ってもらえるような、そんなアプリにできたら理想的です。

この部分については難しいところなので、色々意見をいただけるとありがたいです。オープンにやったほうが面白そうなので、ブログのコメント/Twitterでどうぞ!

リリース時期について

リリースは来月か再来月くらいを考えています。が、論文(SugarCapeとは関係ないです)の進捗があまりよろしくないのでもしかしたら少し遅れるかもしれません。


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